シンポジウム
11月28日、29日に「建築の未来」をテーマに、多彩なシンポジウム、イベントを展開します。以下のプログラムはいずれも一般参加可能です。
●シンポジウム6 建築の未来Ⅲ
メインシンポジウム
基調講演者に重松象平氏(建築家/OMAパートナーおよびニューヨーク事務所代表/九州大学大学院人間環境学研究院教授)による「Open-ended Architecture」と題した講演と、末廣香織氏(九州大学教授)をモデレーターに迎えて重松象平氏、末光弘和氏(九州大学准教授)、石山友美氏(秋田公立美術大学准教授)のパネリストが登壇し、「建築の未来」についてのクロストークを展開します。
●シンポジウム1 JIA 全国10支部合同企画
「 注目の若手建築家による建築討論 」
モデレーターの木村吉成氏、塩塚隆生氏、畑友洋氏の3名と、10支部から選出された若手建築家12名による建築討論。大会マンスでオンラインイベントとして全3回(10月3日㈭・17日㈭・31日㈭)、本大会では対面で開催いたします。JIA九州建築新人賞を受賞された若手建築家(現地審査対象者10名)も加えて、建築討論を行います。司会進行は東海支部長の浅井裕雄氏。
●シンポジウム2 建築の未来Ⅰ
「 偉大な先輩建築家に学ぶⅨ 磯崎新とは 」
2022年に他界された建築家磯崎新氏について、氏がどのように地域、文化を考え、その作品を作り上げていったかということを、氏の門下生、関係者、研究者等に語っていただき、偉大な建築家の教えを学びます。また、11 月30 日㈯開催のエクスカーションでは磯崎新氏の建築作品見学ツアーを実施します。
●シンポジウム3 建築の未来Ⅱ
「 だれも知らない建築のはなし」
建築はそれが根ざす社会と切り離して考えることは不可能なものです。石山友美氏(映画監督/秋田公立美術大学准教授)の監督作品『だれも知らない建築のはなし』(2015年、ベネチアビエンナーレ出品作品)では、高度に資本主義化された社会で、何をどう生み出すのかという建築家たちの夢と挫折の歴史が描かれ、バブル経済が世界に名だたるスター建築家を生んだ事実や、映画公開当初問題となったオリンピックスタジアム建設問題に象徴される公共建築のあるべき姿が問われました。この映画を上映し、石山氏に映画制作時のエピソードや、出演した建築家たちについて、お話ししていただきます。公開から10年経った現在、当時映画に出演した建築家たちが憂えた建築の未来を再考します。
今回の開催で15 回目を迎える「建築家のあかりコンペ2024」。ビーコンプラザ会場にコンペ応募作品を展示し、二次審査を開催します。
別府温泉街探索 まちあるき・まちづくりワークショップ
「まち」の主役である住民・市民と建築家がまちづくりを協働して進めていく手法・技術にファシリテーションがあります。少子高齢化、空き家・空き地、防災、地域活性化など、さまざまな課題がある現在のまちにおいて、その現状把握と解決への手立てはますます重要になっています。
本企画提案は住民・市民に寄り添うプロフェッショナル集団であるJIAらしさを表した企画です。別府の街をフィールドに建築家、行政・住民、大分県内学生など、多様な人々がワークショップとしてまちあるきを実施。別府の「たから」と「あら」を協働して考え、提案に繋げます。
本企画は別府を舞台とした市民協働への第一歩としての取り組みであり、住民・市民と共に協働するファシリテーションの啓蒙、教育、共有への取り組みとして実施します。
●シンポジウム4
「 熊本から考える災害と未来 」
自然災害は容赦なく訪れ、日常を非日常に変えていく。
私たち建築家は、災害を前にしてただ立ち尽くしているだけ、言葉を発するだけでは職能を発揮できません。学びやアイデアも必要ですが、最も必要なのは強い意志に基づく行動ではないでしょうか。
熊本は2016年4月の震災と2020年7月の豪雨災害を立て続けに経験しました。その経験から「何をしてきたのか」、そして未来に向けて「何ができるのか」を、災害復興に携わってきたパネラー、そして会場の皆さんと共に考える場とします。興味深い話や、未来へのヒントが展開されると思いますので、災害経験のある方はもとより、未被災経験の方もぜひご参加ください。
●シンポジウム5
「 大分から考える木造と未来 」
全国有数の林産県である大分県は、豊富で充実した森林資源を積極的に活用し、林業・木材産業の活性化と健全な森林の維持増進を図ることを目的に、地域の木材を使用した住宅・非住宅の木造建築を推進するとともに、それらを設計する建築家の育成にも取り組んでいます。本シンポジウムでは、建築の木造・木質化の現在の立ち位置確認を導入とし、環境・材料・構造等の各視点から多角的に木造の未来について議論します。
AIA(アメリカ建築家協会)、ASA(タイ王立建築家協会)、KIA(韓国建築家協会)、KIRA(大韓建築士協会)などJIAの海外提携協会が集まり、今の建築家を取り巻くさまざまな問題を議論します。
●シンポジウム6 建築の未来Ⅲ
メインシンポジウム
基調講演者に重松象平氏(建築家/OMAパートナーおよびニューヨーク事務所代表/九州大学大学院人間環境学研究院教授)による「Open-ended Architecture」と題した講演と、末廣香織氏(九州大学教授)をモデレーターに迎えて重松象平氏、末光弘和氏(九州大学准教授)、石山友美氏(秋田公立美術大学准教授)のパネリストが登壇し、「建築の未来」についてのクロストークを展開します。